戦略とその階層性
常石鉄工、鋳鋼品を内製化 北九州で電炉稼働
福山鋳造 中小向け強度・硬度測定器開発
先達に学ぶ 故 ナカシマホールディングズ 中島 保氏

記事

戦略とその階層性

 戦略の重要性とか、戦術の成功は戦略の失敗をカバーできない、などいろいろ言われています。じゃ、戦略ってなんだ?となると、
 案外、知られていないようです。奥山真司(おくやま まさし)さんは、この分野の若手研究家。彼に学ぶ、戦略論をご紹介。
 戦略には、階層性があり、上位概念から実施段階まで8つの階層があるそうです。
 戦略というだけあって、戦争の研究から来ているので軍事的な表現が多くありますが、第2次大戦の米軍の研究成果は、オペレーションズリサーチなどに生かされて、限りある資源をどのようにしたら目的実現に最も有利に使えるかなどから産業界で広く使われるようになったそうです。

<階層><概 要><英語>
・宇宙観死生観・哲学宗教観アイデンティティー
・世界観人生観・歴史観・地理感覚・魂ビジョン
・政策生き方・政治方針・意志ポリシー
・大戦略人間関係・兵站・資源配分グランドストラテジー
・軍事戦略仕事の種類・事業分野選定・戦争の勝ち方ミリタリーストラテジー
・作戦仕事の仕方・会戦の勝ち方オペレーション
・戦術ツール・テクニックの使い方・戦闘の勝ち方タクティクス
・技術ツールやテクニックの獲得・敵兵の殺し方テクニック&テクノロジー


 こうして、階層を上から順に並べてみると、私たちの日頃の会話は、下から数えて2つ目位までが、ほとんど。戦略を考えない国民性?  技術で勝って、ビジネスで負ける!日本?。これが、打破し、解決すべき大きな問題の一つかもしれませんね。

 時間の単位でも、同じようなことが言えます。一日で仕事を考える、一週間で、ひと月で、1年で、3年で、5年で、10年で、30年で、50年で、100年で考えると、それぞれに異なることを考えるようになります。
 日本鋳造協会では、鋳造産業ビジョンを10年先で設定しました。そうすると、日常を超えた大きな流れが見えてきて、それへの対処となると、鋳造カレッジなどの全く新しい人材育成体系が実現しました。

 30年から100年で考えると、今やっている仕事が持続しているかどうかも分からないけれども、それを超えて持続していく会社の精神として、経営理念の重要性が浮かび上がってきます。オーナー経営層でも、100年というと、最低でも3世代は交代しています。
 ひ孫が活躍しているころの社会や考え方はどうなるのか?現在の経営・仕事層である私達が3世代前の先人を意識したことがあるだろうか?。しかし、会社の風土が、会社の雰囲気を決めている部分は、思っているよりずっと大きい。

 それは、自社内にいては気づかなくても、多くの会社を訪問し、お付き合いしてみると痛感することです。会社毎の風土の違いはすごく大きい。

 経営理念とは、会社の内外にアピールし、事業承継でも経営層や会社の仕事に携わる全員のミッションとなるべきものです。お飾りではありません。  会社が実際には、そこで働く人達の集団の精神の発露なので、目に見えないけれども、いかに大事かが見えてきます。
 いわゆるお家騒動は、この欠如から来るともいえる感じがしますね。

常石鉄工、鋳鋼品を内製化 北九州で電炉稼働

 2014/4/9 0:19 日経 船舶部品製造などを手掛ける常石鉄工(広島県福山市、財前正幸社長)は8日、若松スティール工場(北九州市)の電気炉を稼働、船舶向けなどの鋳鋼品の試作を始めた。鋳鋼品の内製化によりコストを削減するとともに、常石グループ向け以外の生産余力も生まれることから、新製品開発や販路開拓などを進め、事業拡大を目指す。

 同工場の電炉は一度に最大で60トンの鋼塊(インゴット)を生産可能。今後、船級協会による工場認定を取得して営業生産に移行する予定で、今夏をめどに月産600トンでスタートし、2017年12月期には月産でインゴット2500トン、船尾構造品などの鋳鋼品500トンの計3000トンの生産を計画している。

 同工場は12年に自己破産したアジア特殊製鋼(北九州市)の生産拠点で、常石鉄工が昨年5月に買収。電炉を取得したことで、これまで外部から購入していた鋳鋼品を自社生産できるようになり、「物流コストなども含めると、部品のコストを2割程度削減できる」(財前社長)という。

福山鋳造 中小向け鋳物の強度と硬度の自動計算測定器開発

 2014/04/02 山陽新聞
 福山鋳造は、鋳物の引張強度と硬度を検査する測定器を開発。対象となる鋳物の種類を限定し低価格化し、測定も容易に。初の自社製品で5月発売を目指す。
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ナカシマホールディングズ 中島 保 氏

 2013/07/25 故 中島 保 氏のお別れ会が、岡山で開催されました。
 中国四国地域で世界に誇る非鉄鋳物のプロペラ生産の基礎を造った地域の大先輩です。少年時代から家業を手伝い、高校の頃には原価計算や営業も行い役員になった。戦中・戦後の廃墟からの再出発など激動の時代を経て、発奮し世界一をめざして経済成長の波に乗り大きく発展。
 事業に対する考え方や気概と努力、その人格と業績を知ることは、時代の激変期にある私たち後進にとって大いに意義あることと思います。
 掲載許可を戴きましたので、当支部の理事でご子息の中島基善氏執筆のお別れ会「ごあいさつ」をご紹介します。
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